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U216

見える未来そのすべてをまやかしだと拒絶してあげるよ!

コルステ至誠館

2nd先行の当落も出て今更ツイッターに流すのもあれなので、コルステ至誠館の雑感をざかざか箇条書き。
ただの自分用メモです。ちなみにブルズのオタクで1st観劇して蓬生堕ちしたAS未プレイのひとです。

  • 前作1stの対戦校にあたる至誠館の前日譚を描くスピンオフ。前作以上に泣かされたし、多面的にキャラクターを見られるおもしろみがありました。主軸になるのは純粋さは時に他者を傷つける、とか、何かを選ぶとは同時にその他を捨てることでもある、という普遍的なテーマ。高校というハコの中での出来事だからこそ、眩くも胸が痛む。
 
  • あくまで「ヒロインかなでちゃん擁する星奏と東日本大会で戦って敗れた至誠館」という世界線の前日譚なので、懸命に己と仲間に向き合って傷ついて葛藤して、ようやく互いを尊重する想いが芽生えて…その誇れる音楽をもってしても、全国への道が開かれない未来をこちらは知っているから、前作を想起してはどのシーンもぜんぶ泣けるという…鬼畜の所業やでぇ…
 
  • たとえば壮行会の演奏前伸し掛かるプレッシャーの中、下を向いてどうすると部員を叱咤する火積の姿には、1stでの敗北に膝を折った時、今度は八木沢に俯くなと引っ張り上げられる未来が鮮明に思い出されて。それほどまで彼には勝利しかなくて、それでも勝てなかったんだ…ってリアルタイムに舞台を観ながら彼が負う傷をまざまざと実感させられる…構造の妙……
 
  • また今作もゆーしさんの芝居がアツいんだもの!ほづみくん涙腺クラッシャー過ぎる…!
 
  • 大会での勝利よりも仲間との音楽を選んだ八木沢が、この壮行会を経て長嶺たちの思いも知った上で臨んだ1stでは勝つことにこだわって必死に闘って、それでも勝てないんだよなーとか…1st千秋楽のカテコで谷くんがぐずぐずに泣きながら放った「勝ちたかった」って言葉とか、ぜんぶひっくるめて、うぐぐ…ってなるし…
 
  • この作品や彼に限らないけど、最初から勝てない、必ず負けるシナリオを渡されて、毎日それを演じて、それでもあの板の上では勝ちたいって思いながら役者は生きてるって事実が、演劇ってすげーなっておもう。
 
  • キャラクターの多面性の話。前作では穏和ながら信念を持った理想の部長像そのものだった八木沢の揺るがない頑なさが、彼がその手に掬いとれたもの以外にとっては彼のエゴに映ったのではないか、という視点は、この公演を観なければ自分は考えなかっただろうなと。そういう多面性を与えられても、それはあくまで他者の視点から浮かび上がる人物像なので、当人である八木沢=谷くんはブレずにいなきゃいけなくて。その1点だけでももう素晴らしかった。
 
  • 長嶺は親友との繋がりよりも、周囲が自分に夢見た未来を選択出来る、見え過ぎて損するタイプのひとなのかな。彼が八木沢に求めてたのは「辞めるな」って一言だけだと思うんですけど、たとえその一言があったところで信条が違うなら道は別れてたんだろうし、それが分かってるから八木沢も言葉にしなかったのかな、と。
 
  • まぁ言葉にしなきゃダメじゃないのやぎさわぶちょう…!!というのがこのお話の全体的な感想です~~。甘えだよね。でも高校生だもんなぁ。甘えることが悪いとも言えないよね。
 
  • 友人が長嶺は達観し過ぎじゃない?高校生だよね???って言ってたけど、そこは寺の息子だからじゃ!?なんて話をしました。大人とよく喋る環境のひとっぽい思考だなと。
 
  • 前作ひたすらみんなの傷を抉るターンだけ任されてた江波が、奏者としての憧れの存在である八木沢を振り切ってでも自分が望む高みを目指す強さの持ち主であることもすごくキーになっていて。良くも悪くも、というタイプの勝ち気さではあるんだけど、彼の行為を受けての長嶺と伊織の懐の深さを出せるところも含めていいキャラクターで、なんかもう…1st江波のそりくんが可哀想になった…w
 
  • 八木沢と江波と火積(と火原先生)がみんなトランペット奏者であることはすごく意味のある設定なんだなー。と。
 
  • あ、火原先生はいい男が過ぎる。ずるい。大人でかっこよくて自由で賢い。学生の諍いには踏み込まないのにアドバイスはくれるし。そんできらっきらしてる。ずるいよ…。しかもカテコの無茶ぶりもさらっとこなしてた…。あとセティめちゃくちゃ久々に見たけどさっぱり歳取らないな…。
 
  • この世界線にはかなでちゃんがいない分、ルーキー新の存在が言葉通りに救世主で。1stは物語に関わる役割が少なかったけど、今作では大活躍!希望の欠片をあちこちで見つけてきては惜しみなく差し出してくれるような、パワーときらめきがあって、新がいるだけでなんとかなる気がするというか。かわいいだけじゃないかわいこちゃん~~
 
  • 新と照辺がいるから大丈夫だよって公演後にこばりょう*1が言ってたけど、そうなんだろうなーって。こんなに頑張っても敗北する未来が待っててほんとツラいんだけど、それを越えた先にはきっと実るものがあるはずって信じさせてくれるのが、新のでっかさだなー。1stの敗北後の彼の台詞にも通じるね。
 
  • 神南コンビは前作以上に狂言回しポジで、解説したり扉になったりw重い物語の箸休め的存在。もちろん観客が神南モブ子になれる=ライブでの歓声を客席に求めるターンは健在。これは誰が触れても分かりやすい「2.5として立体化するおもしろみ」になってるのでとてもいいな~と思います。声が小さいと千秋様がハケて蓬生が連れ戻してくれるのと、客席降りでふたりのデートプランのどっちにのるかを狙い撃ちするのが増えました~
 
  • 物語の舞台が仙台ということで笹かまに執着する千秋様。かわいい。もはやコルステ界のご意見番的になってるさきちあきは実はかわいいひとなんだな…ってのもある意味新しい視点だったな…。わたしの観た回は千秋に笹かまを口に突っ込まれた蓬生が「待って」と呼び止めてケツポケから取り出した笹かまをお返ししてました~もぐもぐ。かわいい。
 
  • 公演後にかんだいくんも言ってましたが、観る側としても蓬生ちゃんこの前日譚のくだりに何の関わりもなさそうだけどどう絡むの?って思ってたんですが、蓋を開けてみれば、千秋様が隣に蓬生がいるのが当たり前って思って生きてるんだからそりゃいるよね!みたいなとこが…補完性の高さがすごいよねこのふたり…。
 
  • 並んでるだけで成立するような存在感があるので作演的にも絵作りに苦労しなくて使いやすいんだろうな、ともおもいました。
 
  • 個人的に副部長たち推しなので蓬生ちゃんと狩野先輩が絡むところがあったのもうれしかった~!ご縁あって副部長ズのお写真も手元にやってきたのでほくほくです^^
 
  • 散々言われているとは思うけど、OPで虚弱キャラにあるまじき軽快なダンスを披露した後に顔を手でパタパタ扇ぎながらハケてく蓬生ちゃんちょうずるいよね…。毎回毎回言い過ぎてる気もするけど、かんだいさんの立ち姿としっぽの扱い最高だよね…。
 
  • このふたりが創る神南で2ndが観られることが楽しみでなりません。むつみちゃんも早く発表になるといーな!
 
  • あとブルズのオタクとしては科情部のアドリブ!諒くんのゲス語尾、謙信くんの過剰なカッコつけ感、祥司くんの持って生まれた声質&突飛な発言ってバランスいいな~って思いました。が、何よりもわたしが観た回のしょじさんの大オチが「ほづみくんの額の傷にキスしたい!」ってので、全然意味分らんしアグレッシブ過ぎるけどあなたそんなキャラでした…!?ってちょう戸惑いました…w
 
  • 邑樹くんは唯一完全な悪役のブラバン顧問役でしたが、絶対アドリブ混ざりたかったよね…w あんなに台詞があるのは初めてだった?ご本人が役者方面に意欲があるのか分かりませんけども、もっと色々やってるの観てみたいなーって思います。
 
  • 最近の出演作の中ではわりとしょじけんシンメが多かったような気がします。うれしい。それからみほさんあやさんが入って、マモル師匠の女性への振付はたぶん初めて観たんですけど、すごく絵が華やかになって。何よりいつもは邑樹くんにリフトされてるしょじさんが!女性を!リードしてて!!!かっこいい~~!!!とデュエット好き大興奮。是非2ndも出て欲しいなぁ。
 
  • 個人的に昔金管バンド部なんてのにいたので、まぁ自分はパーカスだったんですけども、耳に馴染んだ音でもあり当時演奏した曲もあり…木星とか。弦楽器も勿論素敵ですけども、より距離の近い感じがあるので、そういう面でも今作は楽しめました。何よりあの曲数をマチソワこなすオケメンバーの皆様本当に尊敬します…><
 
カンパニーもブルズも作演もオケメンバーまでも好きなひとばっかりなんて公演は滅多にあるものではないので、こんな幸せな空間に間を置かずまた触れられるのは本当にうれしいです。至誠館のみんなにも、また会いたいな。
ひとまず12月がたのしみ!

*1:余談ですがこばりょう黒ステこねーかなってちょっぴりおもっています…あの…おぬみねよりおっきいし…あの…なかやしきさーん…