U216

見える未来そのすべてをまやかしだと拒絶してあげるよ!

観劇履歴2018

ドッグファイト

1/6(土)ソワレ
愛知芸劇大ホール

2年ぶりの再演。ベトナム戦争前夜の海兵エディと冴えない少女ローズのいじらしい一夜の恋と終わり。スリービーズに矢田ちゃん加入で全体にヤンチャな男子っぽい空気が増し、年を経たのに逆に若々しくなったのがおもしろく、ダンスにも変化が。屋良エマは声の相性がいい。芸文の広い会場のほとんどの座席が埋まり、スタオベを贈れたことが本当にうれしかった。

 

「新春浅草歌舞伎」

1/22(月)両部
浅草公会堂

演目ごとに拾うと長くなるのでひとこと感想は別記事に。都内にあるまじき大雪に見舞われて帰りのバスが運休するという1日でもありました…真っ白な浅草寺も今となればよい思い出。

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「ミュージカル黒執事-Tango on the Campania-」

1/28(土)マチネ
江南市民文化会館

映画にもなった人気エピソードの豪華客船編。デヒさんが葬儀屋を務めているうちに絶対にやって欲しかったエピソードが実現したことがとにかくうれしかった。あんな非現実なキャラクターを気負いなく自然に、立ち居振る舞いから何もかも葬儀屋そのものに表出する技術に感嘆。それにしても生執事は愛知までは来てくれるのに何故名古屋市内では公演してくれないんでしょう???


「endless SHOCK」

2/26(月)マチネ
帝国劇場

自担がライバル役を卒業してわたしも卒業かな?というタイミングで祥司くんがアンサンブル入りするという衝撃。アンサンブル中心に観るSHOCKは長年観たものなのにまったく違う味わいがあり、正直これまででいちばんのびのび楽しめて最高でした。知ってたようで知らなかった、ライバル役不参加の曲のかっこよさ…!


「THE YOUNG LOVE DISCOTHEGUE」

2/26(月)ソワレ・3/10(土)マチネ
品川プリンスクラブex・サンケイホールブリーゼ

長年温めてきたであろう屋良さん初プロデュース公演。東京は円形の客席にミラーボールが輝き、ステージとの距離感も間近な、まさにディスコ、ダンスフロア。ダンスのルーツを巡り、声を上げて体を揺らせるターンもあれば、プロのダンスチームを迎えてじっくりと見入るショーもあり。特筆すべきはATさん楽曲と屋良さんの声の相性の良さ。「楽しい」ってこういうこと!

 

「ミュージカル陰陽師~平安絵巻~」

3/17(土)マチソワ
日本青年館

原作ゲームの麗しいグラフィックを再現していたという点には満足。ストーリーは清明と神楽の出会いの後、10~19章辺りまで。1幕はほぼキャラ説明、幕切れは続編を匂わす半端さ。色々と制約もあるだろうけど、ゲーム序盤は1~2章ごとに清明が事件を解決する構成だから、キャラも絞って毛利さん得意の戦隊もの構成で1エピソードをじっくり作ってみて欲しかった。続編は日本公演あるのかな…?

 

「Take me out」

4/3(火)マチネ
青山クロスシアター

性、宗教、人種、貧困…現代社会のテーマをシニカルに突き放す、とにかくよく出来た戯曲。再演では客に当てるタイプの演出がなくなり、会話劇の空気が増しました。章平ダレンの存在感に目が行きがちだけど玲央さんメイソンは台詞でしっかり引っ張っていくので主役感が強かった。あどけなくて得体の知れなかった良知メイソンと違ってごく普通に社会的生活を送っていそうで、恋をしていた。結局のところ人は人と生きている。


黒子のバスケ IGNITE-ZONE」

4/14(土)マチソワ
サンシャイン劇場

初演時ドリブルひとつにも苦心していた小沼くんが、リアルボールで青峰でしかないプレイを魅せてくれた。それを先輩たちが細やかな芝居で支えて。3年間、役者も演出もブラッシュアップを積み重ねてきた黒ステの、一つの答えみたいな1幕でした。対してたった一戦を色濃く魅せるために全力だった陽泉。特に紫原のオーラを際立たせる八百屋舞台の有効活用、ゾーンの表現に唸らずには。来年の最終章、寂しさと期待をいっぱいにして待ちます。


「1789-バスティーユの恋人たち-」

4/15(日)マチネ・6/5(火)マチネ
帝国劇場・新歌舞伎座

りょんさん初帝劇はフランス革命の最重要人物ロベスピエールの若き日。ロナンの死に際してぐしゃりと歪んだ彼の顔は、人権宣言ではまるで違う表情になる。見開かれた赤く潤んだ大きな瞳は茫洋として、友の死で彼の革命への純心がひとところに定まったのかも知れないと…やがてその理想に己が食い潰されていく未来まで思わせて苦しかった。台詞のない相手役の花岡さんと工夫を凝らして物語を紡いでいたのが印象的で、彼はやっぱり芝居の人だなと。


劇団新感線「修羅天魔~髑髏城の七人 Season極」

4/15(日)ソワレ
ステージアラウンド

シーズンごとにキャストを変えながら上演されたシリーズ最終章。竜星さんは持ち前の品の良さが女形の優美さに活かされ、豹変する2幕は低い声の使い方にゾクゾク。贔屓目抜きに出色の出来だったと思う。…歌以外は(笑)。もっと舞台にも立って欲しいなと思います。初体験の360°回転劇場は大きくセットが組める以外の利点が見出せればもっと面白くなりそうなんだけど。


スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」

5/14(月)ソワレ・5/22(火)マチネ
御園座

座長の不在を埋めるべく奮闘した秋を経て逞しくなった座組に、帰ってきた四代目の存在感がぴかぴかと光っていました。青さんの参入で幅も更に広がり、エンタメ全部乗せ歌舞伎は一体どこまで行ってしまうのか…!諸役見事でしたが特筆したいのは平さんエースが若々しくなり、またマントをはためかせ回り盆で登場するシャンクスがあんまりにもかっこよかったこと。


ミュージカル「Code:Realize~創世の姫君~」

5/27(日)マチソワ
森ノ宮ピロティホール

乙女ゲー原作はやはりヒロインが胆。健気かわいい長谷川カルディアと愛嬌たっぷりの良知ルパンの相性の良さ。落ち着いて遊びが出来る大人な座組。映像は一切使わずマンパワーで”機鋼都市ロンドン”を表出させる試みは客席にしっかり伝わってたと思います。吉谷節は絶好調で、ドSなアンサンブルワークは遂に兼ね役で祥司くんがラスボスに。そんな演出家他にいないよ…ありがとう…

 

「THE CIRCUS! epi.2」

7/10(火)ソワレ
アートピアホール

アメコミ風ダンスアクション、シリーズ3作目。出シロがかなりきれいに分配されていて誰のファンでも楽しめそうで、それ故に散漫にも感じました。まりモニカ推しなので幕切れがあんまりにも…まだまだ続ける予定があるみたいなので、もうずーーっっと言い続けてきているけど、原案はそれとして脚本と演出は他の方に任せて欲しいよてつはるさん…。


「いかがお過ごしです会」

7/16(月)両部
全電通労働会館

黒ステ陽泉キャストのトークイベント。自由奔放なWエースと振り回される3年生という陽泉そのものの構図で終始なごやかに。舞台裏の話や、舞台上のこだわりの表現についても。1回きりの試合をこの4人が演じてくれてよかったなぁ、と。抽選会で初演からむっくんの登場を待ち望んで一緒に通ってきた友達の元に太陽くんのサインボールが届いてとってもうれしかった!


舞台「野球 飛行機雲のホームラン」

7/31(火)ソワレ・8/25(土)マチネ
サンシャイン劇場・シアタードラマシティ

戦時下特攻へ飛び立つ少年たちの最後の休日、9回裏までの全力の野球。出ハケがとんでもない量だしボールも飛ぶし、視角を幾度も変えて飽きさせない工夫…一つズレたら全部崩れかねない。それらに懸命に一途に立ち向かう姿は胸を打つもので、汗と埃にまみれて駆け回るからこそ浮かび上がる想いがあって、演劇で、野球だなぁ、と心から。仲間や対戦相手や審判、願わくば観客がいなければ成り立たない、誰もが孤独になれないというスポーツの持つ何よりの尊さが、そのまま板の上にあることがうれしかった。今年のマイベスト。


「宝塚BOYS teamSEA」

8/5(日)マチネ・8/6(月)ソワレ
芸劇プレイハウス

男たちが挑んだ女の花園。とにかく脚本が素晴らしいしSEAキャストは安定の技量で、5年振りの再演で初見も増えた客席にはとてもいいチーム。ただ、これまで畑違いの俳優混成で各々の得手不得手が芝居に活きていたのが、ミュ俳優しばりで達者な故におもしろみには欠けていたかな、という気も。良知上原は思い出の稽古場のドアを閉め去りゆく間際の、色んな感情が綯い交ぜになって複雑な表情が印象的で、上原に対して初めて(この人はこの先ちゃんと生きていくんだろうか…)って漠然と不安になった。あの表情の意図聞いてみたい。


七つの大罪 THE STAGE」

8/5(日)ソワレ
銀河劇場

予備知識なしで観に行ってしまったので用語がスッと入ってこなくて手こずりました…パンフに相関図くらいは載せて…。個人的に映像の演出は得意じゃないんですが、巨人の女の子を映像と重ねて大きく表現していたのは納得の出来且つかわいかった。歌はあまり印象に残らなかったけどお芝居がしっかりしたキャストが多かったので、ミュージカルでなくてもよかったんじゃないかな~という印象。輝馬の老け役が新鮮。

 

「新作歌舞伎NARUTO

8/6(月)マチネ
新橋演舞場

若い二人が演舞場初座長。原作全72巻をひとまとめするというのでナルステ以上にざっくりするのかな…と思っていたけど、ステでは拾ってない師弟エピソードを詳細にしたり、人同士の繋がりを意図してピックアップしていて見せたいものがわかりやすかった。大詰めの3幕、本水での立ち廻りと二人の友情の帰着は特に見応えあり。ただ、歌舞伎の演目としてはもっと詰めてほしいことが沢山あるので、来年南座でどう変わるかにも期待します。


「THE YOUNG LOVE DISCOTHEGUE Re:FEVER」

8/15(水)ソワレ
ZEPP名古屋

ツアー初日公演。年内に再演がかかるとは!ライブハウスで観るDISCOTHEQUEはまた違う景色で、勢いをダイレクトに。改めて、屋良さんにとって特別で仕方ないダンスを惜しみなく、誰でも触れてはしゃいで体感できるものとして届けてくれる、独り善がりじゃないエンタメを創るこころにグッときた。素敵な仲間たちと共に、これからもずっと続く屋良さんのライフワークになっていけばいいし、それを支えられるオタクになりたいなぁ。

 

「ドリアン・グレイの肖像」

9/24(月)マチネ
博品館劇場

結論、いい方のオギーでした(笑)。歳を取らない美青年を取り巻く愛憎劇。永遠の美と若さを誇るドリアンは年齢不詳ならっちにぴったりで、原作よりも故意に人を惑わしていく酷薄な笑みが艶っぽくてゾクリとさせられ。彼を奪い合う人々もそれぞれ個性的で、特に法月くんバシルの欲望にまっすぐな指先の表現にはにやりとさせられました。惜しむらくは幕切れの1曲、意図は読めても蛇足が過ぎる。


「芸術祭十月大歌舞伎 三人吉三巴白浪」

10/22(月)11:00
歌舞伎座

幕見で大川端の場。お七お嬢はたいへんに美しいけれど黙阿弥調には苦戦、浅草のみっくんお坊が歌舞伎座で披露されたことは感慨深くありつつもまだ段取りそのもの、それらを締めてまとめるには獅童和尚は大きさが足りず、まぁなんだかちっとも噛み合ってない三人吉三でした。この3人で、という配役には期待感が窺えるのでこれからに期待。


「RE:VOLBER」

10/22(月)マチネ
シアター1010

吉谷さんのオリジナル作品は初見。監獄の島に生きる5人の少年がいつか見た夢の後先。やりたいことをこれでもかと詰め込んで怒涛に展開される物語、少年漫画ド直球のヒーロー観と過酷なアンサンブルワーク…全開で駆け抜けていく吉谷節に終始にやにや。阿羅来の少年時代を堂々と演じる祥司くんにわくわくしたし、何よりきっと吉谷さんにとってとても特別な現場に呼ばれたことがうれしかった。


キ上の空論「みどり色の水泡にキス」

10/22(月)ソワレ
あうるすぽっと

妹に恋をした兄は他人となって出会うことを夢見て、妹を殺す。そうして転生した妹と再会するものの、幾度生まれ変わっても妹は必ず死んでしまう…。永く繰り返す初恋の話で、罪を償わなかった男が呪われた話。町田新垣兄妹の繊細なお芝居がとても魅力的だったけど、娘を殺された母や裏切られて産まれてこられなかった双子に何故か責められる妻の存在がなんとも言えない後味を…。独特な作風の団体で他作品も観てみたくなりました。


「浪漫活劇 るろうに剣心

10/28(日)マチネ・10/29(月)マチネ
新橋演舞場

映画にも出演し舞台にも、りょんさんが縁のあるタイトル。ソロ曲音域がマッチしていて聴きやすく、出番は多くないけど印象的なお役。何より男性に囲まれても男前なちぎ剣心が素敵!イケコ演出はやっぱり派手なセットにクラシカルな表現が似合うなぁと思ったので、ろみじゅりも今すぐそうしてくれて構わないですよ…薫殿のソロ曲みたいなバルコニーをやろうよ…というきもちになりました…。


「TOP HAT」

11/20(火)マチネ・12/1(土)マチネ
東急シアターオーブ梅田芸術劇場

BWの美しく機能的なセットと衣装とタップダンス。チャーミングでスマートな坂本ジェリー、表情豊かでディズニーヒロインばりにキュートな多部デイルのドタバタすれ違いラブコメ。多部ちゃんがすごく踊れてびっくり!対して特技のダンスを封印して芝居巧者のベテランキャストに混じり、振り切れたイタリア人を演じた屋良ベディーニの新境地!この番手の外部オーデを受ける気概があることに未来への期待がより一層。

 

「吉例顔見世大歌舞伎 法界坊~双面」

11/20(火)17:47
歌舞伎座

夜に幕見するの初めてだったなぁ。破戒僧の法界坊が横恋慕した娘おくみ、その恋人の要助には婚約者の野分姫がいて…宝物「鯉魚の一軸」を巡る喜劇。物語が豊かなので2時間の長尺も見飽きないし、猿之助さんの愛嬌とエンタメ精神が活き活きと、おもだか独特の怨霊の宙乗りもおもしろく。歌六さんの甚三、雀右衛門さんのおしづが素敵。若手陣もそれぞれに好演。みっくん発声変えた…?


「ミュージカル刀剣乱舞 真剣乱舞祭2018」

11/24(土)14:00
サンドーム福井

初日公演。正面スタンドだったので照明の演出が更に進化しているのをじっくり見られて楽しかった。今年のテーマは東西お祭り対決。今までで一番気楽なコンセプトでまさに祝祭的でよかったな~こんのすけねぶたとかお金掛けるポイントはよく分からなかったけどw たかはっちとたむっちゃんが仲良しなのが解釈にとぅーまっち…四国組最高。福井観光も楽しかった~


「Royal Scandal~秘恋の歌姫~」

12/2(日)ソワレ
品川プリンスクラブex

お芝居と同時進行で歌が挿入されるショーアップされた構成…原案は観劇時は未見でしたがしっかりした世界観に用語説明も分かりやすく、置いて行かれることもなく。スタオべに泣いてしまったるすさんをニコニコ見守る座組が素敵で、そんな景色が共有出来てよかったなと。今年初めてのしょじけんシンメは、やっぱり世界でいちばん好きなシンメでした。


「スリル・ミー」

12/17(月)ソワレ(松下柿澤)
芸劇プレイハウス

待望の再演且つ5年振りの松柿ペア復活。ピアノの音が響いた瞬間から、あの世界に閉じ込められるような感覚が甦った。おどおどした松下「私」は自らが「彼」にとって価値あるものと自覚する男になり、相対する柿澤「彼」は暗い海の底のような瞳をどんどん己に向けていく幼気さが際立って。ふたりがあまりに哀れで泣きたくなったあの日から、異なる残酷さをぶつけあわなきゃ共にいられない1人と1人、寂しさが膨れて張り詰めていく痛ましさへ…5年経ってもやっぱりいちばんかなしいふたりでした。成福ペアは年明けに!楽しみと恐ろしさで震えながら待ちます…。

 

 

今年は推しの内のふたりが帝劇デビューしたりフリーになったり結婚したり、なんだか起伏の多い1年でした。現場数は抑えつつでしたが、たくさん楽しい現場に出会えてしあわせ!

新春浅草歌舞伎2018

新春浅草歌舞伎2018の所感をメモ。
もうすでに1年が経つんですね…浅草で贔屓が観られるのが恒例となっているしあわせ。年明けも楽しみ!

「鳥居前」

義経千本桜でも特に人気の序盤、討手に捕らえられた義経の愛妾静御前を家来の忠信が助けますが、実はこの忠信は狐が化けた姿…というくだり。全体に伸びやか。
浅草は久々の歌昇くんが持ち前のプラスの気質を活かして思い切りよく勤めていて好印象。愉快な道化敵の藤太は巳之助らしい愛嬌がふんだんに。

 「御浜御殿綱豊卿」

元禄忠臣蔵から綱豊=後の徳川家宣赤穂浪士助右衛門の緊迫した台詞の応酬。
新歌舞伎らしいリアリティのある、大好きな青果物。若手がやるには背伸びした演目かな?と思ってましたが、いやいや、松也綱豊が大きく演じていて感動…!助右衛門の巳之助も感情の入った芝居で応え緊迫感が漲り、休憩なし2時間の幕も充実したものに。

「操り三番叟」

錦之介隼人父子による翁千歳の厳かな踊りから始まり、操り人形の三番叟種之助、繰り師の後見梅丸が五穀豊穣を寿ぐ。人形が軽快に踊る内にくるくる回り過ぎて糸が切れ突っ伏す、慌てて後見が糸を繋いで復活!
台詞のない舞踊ですが仕草がパントマイム的で笑い所が分かりやすく、浅草向きだなぁと。種くんは猩々もそうでしたが、人外が殊の外似合う。

「引窓」

殺人犯を逃がす逃がさないの…いやいや義兄弟と家族の切ない義理人情のお話。幼気な印象が強かった米吉も女房役がしっくりくるようになってきて、元遊女のあだっぽさもかわいらしかったです。
歌昇くんは両部共に少し情けない愛嬌のある男を好演。母親役の歌女之丞さんが昨年に続き抜群の雰囲気作り。

「京人形」

憧れの太夫の人形を自ら作って酒の肴にする人形師と、それをおおらかに受け止める女房という愉快な夫婦。その人形が突如動き出し…でも籠った思念は人形師のものなので踊りがガサツ(笑)太夫の落し物の手鏡を持たせると途端に艶っぽくなり、このギャップがおかしみ。
大和屋コンビは堅実にこなしていた印象。スラリとした長身の新悟ちゃん、和人形にぴったり。二人で長くやれそうな演目ですね。

 

お年玉ご挨拶は新悟、歌昇でしたがわりと真面目にご挨拶してましたね(笑)新悟ちゃんは「携帯の音が鳴るとその回の挨拶担当のせいという雰囲気になるので(笑)、私のためにも是非電源は切ってくださるようお願いします」とお話。歌昇くんはとりあえず「非常に」が口癖なんだな~と思いました(笑)
イヤホンガイドのリレー解説も一通り聞きましたが、DAIGO口調の米子にツッコミ続ける新悟ちゃんの「御浜御殿」組、「義理と人情のミルフィーユや~」の松也歌昇米吉「引窓」が面白かったです。みっくんが両部めっちゃ真面目だったのすこし残念(笑)

いかがお過ごしです会 2部

7/16全電通ホールで行われたくろステ陽泉キャストのトークショーに行ってきました~

1部の覚え書きはこちらです↓

sophora46.hatenablog.com

 

以下、2部の覚え書きです。
現地ではメモとかしないので頼りにならない記憶に頼って打ち込んでるため、発言内容はニュアンスです。抜けもたっぷりありますたぶん。

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いかがお過ごしです会 1部

7/16に通称じゃろ会こと、くろステ陽泉高校キャストによるトークイベント「いかがお過ごしです会」に行ってきました!

以下、自分用の覚え書き。
頼りにならない記憶に頼ってるので発言はニュアンス、抜けいっぱいあります。
ちなみに筆者はゆるめの斉藤のオタク、くろステは初演から観劇しています。

出演キャスト+MC青山さん
紫原役/鮎川太陽さん
氷室役/斉藤秀翼さん
福井役/倉富尚人さん
岡村役/丸川敬之さん

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観劇履歴2017

良知ソロライブ「HISTORY ROAD~colors~」

1/15(日)マチソワ
マウントレーニアホール

彼の道程を総まとめにしたソロライブ。踊りも歌もMCもたっぷりの贅沢感に、何より演者もスタッフも観客も、その場にいる誰もが楽しんでいるあったかい空気!とてもいい現場でした。心配になるくらい明け透けに己を語ることを止めない姿は、そう堂々と在るために何事も惜しまないからなんだ、と改めて。Jや四季の時代があってのらっちで、それでも現在の彼がいつよりいちばんかっこいいです。これからの歴史も楽しみに見守りたい。

 

「新春浅草歌舞伎」

1/16(月)マチソワ
浅草公会堂

若手が大役に挑戦する春の浅草に毎年贔屓がいるというのはしあわせなことだなぁとしみじみ。みっくんの吃又。個性を持つ役者になりつつある彼の、それでもお父さんの又平をどこか思わせる芝居。歌舞伎において芸を繋いでいくことは大切な思想ですから、ああこの板の上に在る彼はお父さんと共に在るんだなぁ、と。とてもよかったです。


方南ぐみ「伊賀の花嫁」

1/17(火)マチネ
博品館劇場

永岡がアービングに移籍してからわたしの念願だったはーちゃんとの共演がまさかのカップル役!かわいかった~。こちらの団体は初見でしたが、2.5次元が今ほど流行する直前の”イケメン芝居”なんて言われていた当時のあれやこれやに通じる懐かしさがありました。「す、すごくケイダッシュ制作っぽい…あつしさん出てそう…アッ出てる…!!」って感じw


「ロミオ&ジュリエット」

2/6(月)マチネ
赤坂ACTシアター

イケコロミジュリは再演するたびによくないところが増えていくー…古典の世界を近未来に置き換える手法そのものは好きなんだけどー…。作品の肝と言えるバルコニーの美観の欠如にはがっくりきたし、恋情の高まりに薔薇が花開いてく映像を添えるとか近未来っていうかむしろ何十年遡ってるの…冗談だと言ってほしい…。あとはせっかくWキャストにするなら歌の人・芝居の人みたいな選択肢を意識して欲しいなぁと。


「ALTAR BOYZ」Team LEGACY

2/6(月)ソワレ・2/7(火)マチネ
新宿FACE

初演メンバーの公演はこれがラスト。恒久に遺るもの、と名付けられたチームの深みを感じられる充実した内容だったと思います。観客を楽しませる術を存分に尽くした最高のお祭り!個人的に近年こばりょルークに馴染み過ぎててマシンガンの如くアドリブぶち込んでくるしんごちゃんに驚きました(笑)アイビリーブ、とアブラハムは澄んだ声で歌う。願いはいつも、何より強いと信じて。

 

TRASHMASTERS「たわけ者の血潮」

2/7(火)ソワレ
座・高円寺

大麻で捕まった有名女優の遺された家族の物語。思考する材料を片っ端から投げつけてくる心意気は買いたいんですが、中津留さんの興味がある事柄を全て入れ込んでいるので、やや散漫気味。言葉を発するということについて語り尽くした末のラストスパートが叫びぶような台詞の応酬になってしまうのは残念に思いましたが、そこも含めて人間の滑稽さなのかな。これからも意欲的なチャレンジを期待します。

 

「さらば俺たち賞金稼ぎ団」

2/18(土)マチネ
シアター1010

東映の戦隊役者による派生シリーズ、今作はホストクラブでドタバタ劇。舞台化以降脚本演出はいまいちですが、頭カラッポで観られる作りは気楽。アフターは歴代戦隊役者がずらりと揃うトークショー!鉄板の変身ポーズに戦隊あるある話、何より卒業後たやすく見られないあのコンビが並ぶ姿…という胸アツ感が味わえる公的同窓会。なんだかんだ言いつつしっかり楽しみました~


空想組曲「どうか闇を、きみに」

2/18(土)ソワレ・2/19(日)マチネ
東京芸術劇場シアターイース

闇に浮かび上がる椅子に縛り付けられた少年と、教育者を名乗る男。闇をつんざく悲鳴、電気の走る音、暴力の連鎖。ふわふわと少女めいた無邪気さで介在する女。演者は3人だけ、暗がりのシンプルなセット、対面式の客席…必然的に集中力を求められる環境作りで、檻の中のいきものの生態をじっと見守るような感覚に。ただ、それは一歩間違えれば自分の内側にも在るかもしれない狂気で、人間で。最も恐れるものについて突き詰めると結局、掛け替えのない大切なものは何か、ということに行き着くのかもしれないなぁ。


「endless SHOCK」

2/20(月)ソワレ
帝国劇場

個人的に13年を見納めとしていたんですが久々に。変化も不変もすべてに芯が通っているので、帝劇で最も多く観た作品の安心感にしみじみ。光一さんの懐の広さは別格だなぁと。最年少ポジが出来た時もですが、今年は文一さんが入ったことでライバルチームの人間関係に深みが増し、屋良さんの役の造形も豊かに。来年の優馬くんの抜擢もご本人にとっても作品にとっても新たな挑戦になりそうですね。


さよならソルシエ

3/20(月)マチソワ
シアター1010

音響が抜群に良くなって満足度が桁違い。主演二人の距離感が縮んだことも役に落とし込まれていて兄弟感がマシマシ。特筆すべきは人間味を増したいずみんジェローム。飛び抜けて重厚な歌を響かせ、彼の求める”透明”という芸術を熱く伝えてくれることで、彼が信じ向き合い続けたアカデミックで繊細な絵画の世界が、印象派と比され貶められるようなものではないことを観客に提示していたと思います。人の体温が感じられることで、キャラクターの心が浮かび上がる。これは2.5化における素晴らしい実例だと思う。


刀剣乱舞~三百年の子守唄」

4/4(火)ソワレ
梅田芸術劇場

今までライビュでは観ていましたが、現場が何より映える作り。1部の芝居パートは徳川家康の人生に寄り添う物語。長いスパンの時系列なのでやや散漫でしたが、わっしーの温かい雰囲気がよい空気を生んでました。歌えるキャストも多く聴きごたえあり。そして2部の圧倒的お祭り感!上階にも気を配るホスピタリティとキャリアのあるキャストの堂に入ったサービス精神の相乗効果ありあり。色気ダダ漏れの蜻蛉ソロとJみ溢れる青江と大俱利伽羅のデュエットが好きでした~


「花・虞美人」

4/15(土)ソワレ、16(日)ソワレ
愛知県芸術劇場

ジャンルごちゃ混ぜのキャスト布陣。歌も芝居も出来にかなりバラつきがあるのは気になりましたが、全体としてはきれいな構成で三国志に疎いわたしでも物語は分かりやすく、楽しめました。虞の衣装がとても綺麗。銀英伝以降密かに好きな賢也さんはまったく踊らず、でもソロ曲が渋くて切なくてたいへんに格好よかったので大満足。美声。宦官の桑野くんがおいしい役どころをきっちりこなしていて好印象。

 

「I Love a Piano」 

5/30(火)ソワレ
青山クロスシアター

宗教差別、禁酒法大恐慌、戦争…米国が駆け抜けた栄枯盛衰と男女の恋。ユダヤ系移民でありながらアメリカ第二の国家「ゴッド・ブレス・アメリカ」を書いた作曲家、アーヴィングバーリンの名曲が物語を彩る。主役とヒロインを時が流れ歳を経るごとに役者を替えながら演じるのが映画のよう。ラストシーン、老いた二人の再会に思い出の「ホワイトクリスマス」を弾く在りし日の恋人たちが重なる。この舞台のため猛練習した屋良さんのピアノは努力が見えつつもたどたどしく、それでもその幼気な音色がより一層切なくいじらしい愛おしさを生んでいました。


平成中村座

6/6(火)マチネ
名古屋城二の丸広場

平成のお城の敷地内にひと月だけ芝居小屋が出現するの最高にエモい。夢しかない。
「曽我兄弟壽対面」俳優勢揃いの華やかさ。萬屋の曽我兄弟はそれぞれの色が出ていて好感触。新悟ちゃんの声の良さも際立ってました。「封印切」梅川のあざとかわいさが嫌味にならないのが七之助の深み。折り曲げ式の廻り舞台の創意工夫。「お祭り」勘九郎鳶頭の男の色気。終盤奥の壁が取り払われて、木々の緑と青空と聳え立つお城がそのまま背景に!この絵は観る価値ありあり。


歌舞伎鑑賞教室「毛抜」

6/11(日)マチネ
国立劇場

1部は歌舞伎の基礎知識と2部の演目のあらすじや小道具を紹介。舞台機構が素舞台で動くのは迫力満点、毛振りの実演も分かりやすくて良かったです。担当がイケメン隼人くんというのもミソ。そしていよいよ2部でお芝居を。毛抜は分かりやすく笑いどころも締まるところもあって大好きな演目。校外学習としてここで初めて歌舞伎に触れる学生もいらっしゃるみたいですが、ちょうどいいフォーマットだなぁと思いました。


ホチキス「あちゃらか」

6/11(日)ソワレ
吉祥寺シアター

ポップでキッチュでカラフルで、笑ってじんわりしてほっこりするホチキス節は今作も鮮やか。ちんまりした体にしっかり響く歌声の、よく出来たおもちゃみたいなはーちゃんの質感はそこにいつも抜群に溶け合っていて…ていうか米山さんはーちゃんのことかわいいと思いすぎじゃない?(笑)町田つたじゅーさんの色男ぶりは惚れざるをえないし、児玉さんの乙女ぶりもいじらしく、地上5㎝くらいは飛んでいそうな埼くんの突き抜け感も愉快でした。


DisGooNie「From Three Sons of Mama Fratelli~GOODBYE JOURNEY」

6/12(月)ソワレ
ブルーシアター

3部作同時上演の内のひとつ。ジャンヌダルクをモチーフにした、西田さんらしい群像劇。女優陣がいずれもすばらしく、特に主演のあやねさんの儚げな佇まいに垣間見える芯の強さが、ある種の崇拝でもって信じたくなるジャンヌのカリスマ性そのもの。斉藤は紳士且つちょっとしたロマンスもある役柄。西田さんとこではいつも意外性のない配役なので、もっとチャレンジングなお役も観てみたいな~。

 

NARUTO 暁の調べ」

6/17(土)マチネ
メルパルクホール

初演再演と映像のみ見ていたので現場は初。歌が大幅に増えてほぼミュージカルに。今作も大胆にばっさばっさと切って繋いで2作品目で原作の40巻分を終えたと…ちょっと生き急ぎすぎでは…?らっちの大きくて黒目がキュッと締まった瞳の雄弁さはイタチのそれに寄り添っていた気がします。弟の目から見た兄の姿…厳しさと優しさの二面性、笑顔がじわりと崩れて涙に変わる繊細な表情の変化。重要なお役をぶ厚く表現していて頼もしかったです。


黒子のバスケ Over Drive

7/1(土)ソワレ
アイアシアター

前作から物凄いブラッシュアップ。めっちゃおもしろい!!板の上を縦横無尽に駆け抜ける疾走感。出ハケがとても多くて役者はしんどいだろうけど、スポーツの試合を観戦する時の目まぐるしさと緊張感と高揚がギュッと詰まっている。マンパワーが紡ぐ汗と涙のきらめきの臨場感は、アニメにもドラマにもない生の舞台演劇だけが持っている尊い輝き。巷の映像演出を全て悪とは言わないけど、演出家の腕と役者のからだと観客の想像力が、もっともっとうつくしいものを板の上に実現させる可能性を孕んでいることだけは、絶対に忘れたくないものです。

 

WBB「ミクロワールド・ファンタジア」

8/1(火)マチネ
紀伊國屋サザンシアター

佐野兄弟のWBB。大樹っちゃん節が炸裂した虫の世界を舞台にしたコメディ。ミュージカル"風"だからか歌は不得手なキャスト布陣で、ともかく悪役の岡さんが全て掻っ攫ってく!つよい!サザンシアターは帝劇だった!?レミゼっぽいアレンジとかもあってにまにま。コンセプチュアルな縛りのある舞台振付は屋良さんにも新たな挑戦。東京楽挨拶も聞けましたがとても晴れやかで、来年のプロデュース舞台の足掛かりになった貴重な経験だったのかなと。


ピースピット「グランギニョル

8/1(火)ソワレ
サンシャイン劇場

TRUMPシリーズ最新作。シンプルな謎解きで1作でしっかり観られる構成のそこかしこに絶望の連鎖が匂い立つ。白磁の肌を彩る赤いシャドウ、豪華な金髪巻毛、コルセットに包まれた腰とふわりと広がるコートが作るS字ライン、漆黒の衣装に映える純白レースの手袋。腕を組み立つ姿、歩く仕草ひとつも優雅な振る舞い。どこから見ても貴族でしかないゲルハルト。その内面があまりにもぐずぐずに脆弱で、だんだんと出来過ぎたビジュアルにすら哀れみを覚える。奔放でありながら芯の通ったダリとの対比は鮮やかで、っていうか全体的にキャラ造形の巧みさが際立ってる。ハンターコンビも萌えどころ押さえてるな~って感じだしスーとフリーダの関係性も好き。すえみつさんやっぱりオリジナル向きですよね…


「八月納涼歌舞伎 桜の森の満開の下

8/17(木)三部
歌舞伎座 

坂口安吾の同名小説と「夜長姫と耳男」の要素を混ぜ、怒涛の言葉遊びをたっぷり組み込んだ遊民社の代表作を歌舞伎にすることは十代目勘三郎と野田氏の夢だったそうで。ご子息たちが満を持して歌舞伎座へ持ち込んだことの意義は大きい、とは思うけど、如何せん歌舞伎座で野田芝居を観た以上の感触はなく…再演を重ねてブラッシュアップされることを願います。お染の色悪はニンに合っている。芝のぶさんはもはや女優。巳之助ハンニャがやたらにかわいらしかった。


「王室教室ハイネ」

9/18(月)マチネ
森ノ宮ピロティホール

舞台化を念頭に置いて声優を配してそのまま続投させ、2次元と2.5次元を地続きのものにするという新たな試み。国の後継者としてそれぞれに問題を抱える王子たちが突如現れた教師の影響で変わっていく。1クールを2時間ちょっとにしているので絆が深まる描写などはやや物足りないかも。ほぼアンサンブルだけの歌唱曲があったり、シアター系のダンスを多めにしてグランドミューっぽいロイヤル感を演出していたのが題材によくマッチしてて素敵。祥司くん大活躍!


「THE CIRCUS! epi.1」

10/14(土)マチネ
大手町ホール

表向きは移動サーカス団、裏の顔は国家の秘密エージェント。アメコミ感漂う世界観とバキバキダンスのポップなエンタメ。正直初演の出来はミュージカルとしてあまりに拙かったので、主に音楽面の改善は評価したい。ダンスバトルも見応えあり…ただ、これでよし!とは…。続編も決まって屋良さんが代表作と言い切っているからには期待したいし、カンパニーの雰囲気の良さも素敵なので、やっぱりちゃんとした演出家呼ぼうよーー


「ハンサム落語 第九幕」

10/14(土)ソワレ
シアターサンモール

長いシリーズですが初観劇。宮下寺山・伊崎和合。宮下寺山は「今日は新聞に公告が掲載されたからか年配のお客さんも多くみえて…通常の落語とはだいぶ違いますけど」なんて枕で始めておいてめちゃくちゃ下ネタに走るwフレッシュ組はキャンキャン噛みつく小型犬的な伊崎くんを容赦なくやりこめておいしいところを持っていく和合さんという…文字にしちゃうとだいぶ大人げないな!?…いいコンビでした。

 

スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」

10/15(日)、16(月)マチネ
新橋演舞場

初日開けてすぐ座頭が休演、それでも公演が続き無事に幕が降りたのは、若手を大役に挑戦させて育てようという平素からの四代目の姿勢あってのこと。不在は寂しくもどんな時でも一流だと感服しました。瑞々しいルフィと艶っぽいハンコックを見事に務めたけんけん。本水の殺陣に加え宙乗りも毎日こなした隼人くん。爽やかにナミを演じた新悟ちゃん。抜群の安定感で3役を演じ分け更に見物を獲得したであろう巳之助。歌舞伎界の未来を担う若手花形たちの2ヶ月の奮闘を、全力で支えて盛り立てた座組の凛々しい姿を目に焼き付けて、来春を心待ちに。


東京キッドブラザース「失なわれた藍の色」

10/16(月)ソワレ
シブゲキ

40年の時を経ての再演。物語がどうこう言うのは野暮で、時代の熱が劇場いっぱいに満ちていることに圧倒されました。たぶん現代のどの劇場にもない、70年代の空気だった。当時の演劇にはきっと今とは異なる力があって、そこに青春を賭した大人たちの誇りを見たし、それが現代の観客の心にも訴えるものがあるのは本当にすごいこと。何より全員歌唱の歌の熱量が!粗削りでも懸命な役者の声は重なるほどに力と熱が籠る。若者の群像劇のための歌をこんなに見事に創る小椋佳氏に脱帽。


人間風車

10/25(水)
新潟りゅーとぴあ

幾度も再演をかけられている後藤ひろひとの代表作。初見。ファンタジーであり、ホラーであり、人間の話。終盤の世界がそれまでと同じ作品とは思えない変化を遂げて畳み掛けてくる、とにかくよく出来た戯曲。キャストによってかなり違う雰囲気になりそうですね。主演の成河くんが素晴らしかったのはもちろん、ミムラさんの空気作りにもハッとさせられました。らっちは敢えてかわいさ推してきたのが意外でおもしろかった。そして新潟観光が楽しすぎました~


「超歌劇幕末Rock 絶叫!熱狂!雷舞」

12/1(金)ソワレ、12/2(土)ソワレ
アイアシアター

最後の公演はキャストが初演からずっと熱望していたライブ。本編でフルで聴くことがなかったかっこいい楽曲が余すところなく聴けるだけでも興奮してペンライトを振り回すのに、おとぎ話を絡めて物語の終わりがけっしてその世界そのものの終わりではないことを伝えてくれて、幕ミュらしいお祭り騒ぎだけじゃないカタルシスをたっぷり味わい、何より吉谷さんとキャストの作品への深い愛情を感じました。3年間真摯に作品と向き合った良知龍馬が発した「お客様に預けます」という言葉の、託された重みを思わずにはいられません。幸せな作品でした。


「ミュージカル刀剣乱舞 真剣乱舞祭2017」

12/13(水)19:00
大阪城ホール

4作品総勢16名の合同ライブ。東京大阪埼玉と大きな会場を即完で満員にしてしまうコンテンツの力に圧倒されつつ。真冬の百物語をテーマに始まり、途中単純にお祭り騒ぎに酔いしれて、最後にはまた幽玄の空気を感じるおもしろい構成。ろうそく型ペンラくっそだせぇな!って思ってたけど百物語!そういうことね!!キャラでは蜂須賀推しなんですが高橋くんほんと天女…内番衣装でも跳ねられるようになってた…あとはもう蜻蛉Spiさんがソロ歌い上げて城ホの女全員抱いてる姿を見られて感無量でした…。

 

 

他にロミジュリ制作発表、黒ステと劇シャイマスミラのライビュ、映画「全員死刑」の舞台挨拶などにも足を運びました。

今年もたくさんの楽しい現場に巡り会えてしあわせな1年でした!

「スリル・ミー」2011~2014

2018年12月のスリル・ミー日本公演が発表されました。
当時劇場に通い詰めた人々にとっては勿論、それ以降にキャストや作品に興味を持った方々にとっても待望の公演!

この発表よりも以前に、最近キャストのファンになった方にスリル・ミー気になるけどどんな感じ?って聞かれまして。
考察好きのオタクは是非とも観るべきです!と偏った妄想をぶちかましたんですけど、そういうのをだらだら喋れるのも手に取れない距離のある今のうちかな?と。

そんなわけでわたしにとっての「スリル・ミー」あるいはそれぞれの「私」と「彼」の所感…という名の妄想をつらつらと垂れ流していこうと思います。妄想供養。です。

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観劇履歴2016

ドッグファイト
東海市芸術劇場
1/7(木)ソワレ
 
ダンス オブ ヴァンパイア
愛知県芸術劇場
1/16(土)マチソワ
 
「新春浅草歌舞伎」
浅草公会堂 
1/18(月)両部
1/25(月)2部
 
「俺旅」DVDリリースイベント 
東建ホール
1/24(日)18:00 
 
ホチキス「価千金のキャバレー」 
座・高円寺
1/25(月)ソワレ
 
「手紙」 
新国立小劇場
1/26(火)マチソワ
 
映画「ライチ☆光クラブ」初日舞台挨拶
池袋HUMAX 
2/13(土)10:30 
 
「SHOW BY ROCK」
ブルーシアター
2/13(土)ソワレ
 
映画「ライチ☆光クラブ」トークショー 
新宿バルト9
2/21(日)9:50
 
幕末ROCK」DVDリリースイベント 
さの煉瓦ホール
2/21(日)18:30
 
TRASHMASTERS「猥り現」 
赤坂REDシアター
2/22(月)ソワレ
 
スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」 
大阪松竹座
3/14(月)2部
 
金色のコルダ1st」DVDリリースイベント
パルテノン多摩
3/19(土)13:00 
 
さよならソルシエ」 
ブルーシアター
3/20(日)マチソワ
3/21(月)マチソワ
 
「舞台俺たち賞金稼ぎ団」DVDリリースイベント 
有楽町朝日ホール
4/10(日)マチネ
 
ふしぎ遊戯
あうるすぽっと
4/10(日)ソワレ
 
黒子のバスケ」 
サンシャイン劇場
4/17(日)マチネ
 
「ブラックメリーポピンズ」 
世田谷パブリックシアター
5/23(月)ソワレ
 
「THE CIRCUS!」
よみうり大手町ホール
5/24(火)マチネ
 
「七月大歌舞伎」
歌舞伎座
7/4(月)昼の部「流星」幕見
 
戦国無双 四国遠征の章」 
アイアシアター
7/4(月)ソワレ
 
「bare」
サンモール
7/5(火)マチネ
 
戦国BASARA4 皇」
ブルーシアター
7/5(火)ソワレ
 
シネマ歌舞伎阿弖流為染五郎舞台挨拶
ミッドランドスクエアシネマ
7/19(火)10:00
 
「ピーターパン」
国際フォーラム ホールC
7/24(日)マチネ
 
「七月大歌舞伎」
歌舞伎座
7/24(日)夜の部
「荒川の佐吉」「景清」
 
「ROCK MUSICAL BLEACH
アイアシアター
8/2(火)マチソワ
 
幕末Rock 黒船来航」
京都劇場
8/21(日)マチソワ
EXシアター
9/6(火)マチソワ
 
「ライブスペクタクルNARUTO」ライビュ
TOHOシネマズベイシティ
8/28(日)ソワレ
 
「瞑るおおかみ黒き鴨」
銀河劇場
9/5(月)ソワレ
 
金色のコルダ Prelude of 至誠館
シアター1010
10/2(日)マチネ
 
松竹大歌舞伎 秋巡業」
岡崎市民会館
10/6(木)1部 Bプロ
 
「ハイキュー」
梅田芸術劇場
11/27(日)マチネ
 
「ミュージカル刀剣乱舞」ライビュ
TOHOシネマズなんば
11/27(日)ソワレ
 
金色のコルダ 2nd stage」
スぺゼロ
12/11(日)マチソワ
12/13(火)ソワレ
 
「Take me out」
青山クロスシアター
12/12(月)マチソワ
 
「十二月大歌舞伎」
歌舞伎座
12/13(火)1部
あらしのよるに
 
黒執事~NOAH'S ARK CIRCUS~」
TDCホール
11/22(火)マチネ
刈谷アイリス
12/18(日)マチソワ
 
「クロスハート」
ブルーシアター
12/26(月)マチネ
 
MEN ON STYLE 2016」
TDCホール
12/27(火)13:00